2020/02/12  00:49

卵管脱について(1)

こんばんは、珍走です。
今回はカメの話です。以前に言っていた、もう少し伝えたいことの一つなのですが、少々重いテーマのためスルーOKです。







私はゴールドという名前でアカミミガメを飼っているのですが、2年前の秋ごろに卵管脱という病気(卵巣につながる管が体外に露出する)になりました。もしかしたら誰かの役に立つかもしれないので、当時のことを数話に分けて書いておきます。私の知ることならいくらでも話しますので、何かあればコメント欄に記載してください。
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2018/8/31、朝起きて水槽を見ると妙に茶色がかっていました。大量にフンを出したのかなと思ったら、お尻の穴から変なものが出ていました。それはまるで腸のようにブヨブヨしたものが2センチくらい出ていて腫れ上がっているように見え、茶色と思っていたものはそのブヨブヨしたものから出ていた血だったのです。
ゾッとしました。水槽の水の茶色が、ゴールドから出た血だったのですから。状況がよく分からず混乱はしていたものの、このままでは死んでしまうとは思ったので、すぐに会社に休暇の連絡をして「カメ 脱腸」で動物病院を検索しました。
# 卵管脱と分かったのは後のことです。ここに写真がありますが、よほど興味がある方以外はオススメしません。白っぽい被膜のような物はすでに壊死した組織だそうです。

私の自宅から一番近くてすぐに診せられるところにある病院(ここではA病院とします)、評判も悪い感じではなさそうだったので、ゴールドが出ているブヨブヨを足で引っ掻かない様に応急処置をしてからA病院に向かいました。
状況を電話で伝え、急患として早く診ていただいたのはよかったのですが、結論を言うとA病院では思うような解決には至りませんでした。

A病院ではまず脱腸と診断され、まず無麻酔で押し戻すことを提案されたのですが、ブクブクに腫れ上がってるのですぐに失敗してしまいました。そのため、次に麻酔をかけて手術する話を提案されたのですが、その手術は3日後と言われました。

私はただ不安で3日もこの状態で置くことや、血が止まらないのではとか、患部を引っ掻いたりしないか気がかりだと伝えたのですが、その途端にあからさまに不機嫌になり「あなたは起こる可能性が低いことばかりを心配している。私は考えを持って3日後を提案しているのだから信頼してもらわないことには何もできない。」と一蹴してきました。かなりムッとしましたが、それでもゴールドを助けることが最優先なので、3日後の予約をとり、抗生剤などをもらって帰りました。しかし・・・
家に帰ったゴールドは、1時間ほどでブヨブヨを自らの足で引っ掻いて引き抜こうとして、水槽がまた血だらけになっていました。

A病院はもう信用できないので、ダメ元で本郷にあるレプタイルクリニックに電話を掛けるものの予約が殺到しすぎていて無理という結果に。ただ、そこで爬虫類が診られる病院を紹介してもらい、急きょB病院に電話しました。結果としてこのB病院こそが、求めていた病院でした。

まず病名が脱腸ではなく、卵管脱ではないかと診断されました。そして卵管は傷付いているが、まだ整復可能であること、当日中の施術も可能であることを伝えられました。さらに私の心配もしっかり聞いていただいたのでようやく少し安心し、B病院で麻酔をかけての卵管整復を依頼しました。もちろんA病院のキャンセルもすぐに淡々と行いました。
# 特定の病院名を出すことは出来ませんが、B病院は駒込駅近くの「鳥と小動物」を扱う動物病院です。

この件で私は動物にも、というより人間以上に動物は病院選びとセカンドオピニオンが重要だとよく分かりました。
何も話せない動物ですから、飼い主が頑張ってより良い選択をしなければならないですからね。

では。

コメント

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こんにちは。

ゴールドちゃん、しっかりしたお医者さんが見つかり本当に良かったです。

何も言わない生き物に寄り添うのは人間しかいません。

Re: こんにちは。

inkyoさん

こんにちは。
たった2つの動物病院でこれほどの違いがあるのですから、2つ目で見つかったのはまだ良い方だったのかもしれません。
この後も様々な不調や選択が続くのですが、基本となる病院の選択は本当に重要ですね。

> ゴールドちゃん、しっかりしたお医者さんが見つかり本当に良かったです。
>
> 何も言わない生き物に寄り添うのは人間しかいません。